Verite Winery

フランス・ガスコーニュ地方出身の醸造家Pierre Seillanとカリフォルニア・サンタローザの大手ワイン会社Jackson Family WinesのオーナーJess Jacksonが手を組み、ソノマ郡アレクサンダーバレー南端のマヤカマス山脈の麓でフランスの伝統技術とカリフォルニアのテロワールを活かした「世界クラスのワイン」を造り出すプロジェクトとして1998年に始動したのがVerite Wineryヴェリテ・ワイナリーです。

ヴェリテ・ワイナリーの歴史

Jess Jackson & Pierre Seillan

Jess Jackson & Pierre Seillan
参照元:dnfinewine.com

Pierre Seillanの実家はフランスのガスコーニュ地方でワイナリー(Bellevue)を経営しており、そこでキャリアをスタートさせます。その後、フランス・ロワール地方のSaumur-Champigny AOCにあるChateau de Targeでカベルネフランを中心としたワイン造りの経験を積みます。そしてフランス・ボルドー地方へ移り、約20年間7つのシャトーでテクニカルディレクター兼ワインメーカーとして活躍します。

1990年代半ばにフランス・ボルドー地方でカリフォルニア州サンタローザに本社を置くJackson Family WinesのJess Jacksonに出会うと、Jess Jacksonから「カリフォルニアで世界クラスのワインを造ろう!」という誘いを受け、1998年にソノマへ移住し、ヒールズバーグのなだらかな丘にワイナリーを設立します。

これが伝統的なボルドー品種をソノマで純粋に表現したヴェリテ・ワインの始まりです。「Verite」はフランス語で「真実」を意味します。テロワールの「真実」を忠実に表現したワインを造る事をスローガンとしています。

ロバートパーカーから異例の高評価を受けるヴェリテ・ワイナリー

1998年以来、ワイン評論家のロバートパーカーから17の100ポイントのスコアを獲得しています。以下にその詳細をご紹介します。

ワイン名 ヴィンテージ
La Muse 2018
Le Desir 2018
La Muse 2016
Le Desir 2015
La Muse 2014
La Joie 2013
La Muse 2013
La Joie 2012
Le Desir 2012
La Muse 2008
Le Desir 2008
La Joie 2007
La Muse 2007
Le Desir 2007
La Joie 2005
Le Desir 2005
La Muse 2001

ヴェリテ・ワイナリーの4つのブドウ畑

ブドウ品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン、プティヴェルド、マルベックを栽培しており、4つの畑をマイクロ・クリュと呼ばれる50の小さな畑のブロックに分けて、微妙なテロワールの違いが分かるように細かく管理しています。以下に各4つの畑の詳細をご紹介します。

Vineyard Map

Vineyard Map
参照元:veritewines.com

アレクサンダーバレー Alexander Mountain Vineyard
海抜900~2,400フィートの間に位置しており、日照量が多い事からメルローとカベルネ・ソーヴィニョンの栽培に最適なテロワールを持っています。また岩の多い赤い火山性の土壌から豊かでスパイシーな香りを持つパワフルで複雑なワインを生み出しています。
ベネットバレー Jackson Park
標高550~620フィートの北西向きの丘陵地帯にあり太平洋に近い為、日中は暖かく、夜は涼しい気候を実現しています。その影響もありバランスの取れた酸味を持つブドウが栽培されます。また、水はけの良い砂質ロームの土壌から特にメルローの栽培に最適です。
ナイツバレー Kellogg
海抜500~960フィートに位置し、砂利の多い火山性土壌で午後は暖かく、夜は涼しい事からカベルネ・ソーヴィニョンやメルローの栽培に最適です。また、南西部に露出している事からブドウが良く熟成される特徴を持ちます。
チョークヒル
海抜160~225フィートに位置し、チョークのような質感でミネラルが蓄積された白亜質の土壌が特徴のこの畑は、涼しい朝と暖かい日差しの入った午後、そよ風のような沿岸の風の影響を受ける事からメルロー、カベルネフラン、プティヴェルドの3品種が栽培されています。

リリースワイン一覧

ヴェリテ・ワイナリーでは3つの異なるレッドブレンド「La Muse(ラ・ミュゼ)」、「La Joie(ラ・ジョア)」、「Le Desir(ル・デジール)」に特化してワインをリリースしています。以下に各ワインの詳細をご紹介します。

La Muse(ラ・ミュゼ)
フランス・ボルドー地方右岸のポムロールスタイルのワインです。メルロー(88%以上)、カベルネフラン、マルベックを使用しています。ソノマ・カウンティ東部のマイクロ・クリュの深みと質感を完璧に表現しています。
La Joie(ラ・ジョア)
フランス・ボルドー地方左岸のポイヤックスタイルのワインです。カベルネ・ソーヴィニョンが主体でカベルネフラン、メルロー、プティヴェルドがブレンドされます。このような山間部のブドウ畑からは、豪快でエネルギッシュ、かつ複雑な味わいのワインが生まれます。
Le Desir(ル・デジール)
カベルネフランをベースにメルローとマルベックがブレンドされたワインです。エキゾチックなアロマとグラファイトのような芯のあるミネラル感が印象的な味わいのワインが生まれます。

近年のヴェリテ・ワイン

ヴェリテ・ワイナリーでは2019年初春に現在のワイナリーを刷新する工事を着工。数年掛かりの大計画となり、現在も工事中です。ワイナリーは創業者Pierre Seillan氏とその娘のHelen Seillanによって運営されています。

ワインテイスティングレポート

Verite 2001比較テイスティング La Joie vs Le Desir vs La Muse 2021年8月28日

La Muse(ラ・ミュゼ)

※2001年はパーカーポイント100点
右岸スタイルでメルローを主体とし、カベルネフラン、マルベックをブレンドしたLa Museは87%のメルロー、12%のカベルネフラン、1%のマルベックの比率となっています。
熟したプラムやカシスの香りにスミレや甘草のニュアンスがハッキリと表れている。また、スモーキーなニュアンスの中に土やトリュフ、チョコレートの香りも取れる。
味わいは甘味は豊かで酸味は滑らか。タンニンは比較的シッカリとしている。

バランスが取れた優等生タイプといった印象。

La Joie(ラ・ジョア)

左岸スタイルでカベルネ・ソーヴィニョンが主体、カベルネフラン、メルロー、プティヴェルドをブレンドしたLa Joieは71%のカベルネ・ソーヴィニョン、19%のメルロー、10%のカベルネフランの比率となっています。
ブラックベリーやブラックチェリーの香りにカベルネ・ソーヴィニョン特有の杉や針葉樹のニュアンスがハッキリと表れている。スモーキーでスパイシーなニュアンスの中に林床やブラックカラントの香りも取れる。

味わいは甘味は豊かで酸味は比較的シッカリとしておりタンニンは非常に力強く収斂性がある。

力強いタンニンが印象的。

Le Desir(ル・デジール)

カベルネフランをベースにメルローとマルベックをブレンドしたLe Desirは50%のメルロー、40%のカベルネフラン、9%のカベルネ・ソーヴィニョン、1%のマルベックの比率となっています。

カシスやブラックチェリーのような黒系果実というよりもやや赤系果実よりのニュアンスが感じ取れる。スモーキーなニュアンスの中に甘草、モカ、コーヒーの香りが取れる。

味わいは甘味は豊かで酸味は滑らか。タンニンは比較的シッカリとしている。

3つの中では最も明るい印象。

全体的にVeriteにはタンニンが非常に強いという共通点が見出せました。

カリフォルニアワインについて

ABOUTこの記事の監修者

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
2011年よりカリフォルニアワインのバックヴィンテージを追求。 ナパバレー、ソノマに足を運び数多くの名門ワイナリーを訪問。 主に海外のワインオークションで希少なバックヴィンテージを調達。

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