Corison

コリソン(Corison)

アルコール度数を14%以下(通常は12.8%~13.4%)におさえ、パワーとエレガンスの間を行き来する複雑なワインを造る事を目的にセントヘレナで設立されたワイナリー「Corisonコリソン」の歴史と功績をご紹介します。

コリソンについて

Cathy Corison

Cathy Corison
参照元:corison.com

Cathy Corisonキャシー・コリソンはカリフォルニア州クレアモントにあるポモナ大学で生物学を専攻していた時に選択科目のブドウ栽培の授業を受けて、その魅力に取り憑かれました。その後、Cathy Corisonはカリフォルニア大学デービス校に進学し、醸造学の修士号を取得しました。

ナパバレーのワイナリーでの最初の仕事はSterling Vineyards(スターリング・ヴィンヤーズ)のテイスティングルームでの勤務でした。更にFreemark Abbey(フリーマーク・アビー)、Chappellet Vineyard、York Creek Vineyards、Long Meadow Ranch等ナパバレーのプレミアムワイナリーで経験を積んでいきます。

William Martin

William Martin
参照元:corison.com

1987年になるとキャシー・コリソンは夫のWilliam Martinと共にラザフォードとセントヘレナの間にあるベンチランドの一等地のブドウ畑から素晴らしいカベルネ・ソーヴィニョンのブドウを購入し、他のワイナリーのスペースを利用してワインを造り始めました。これがCorisonコリソンの始まりです。

1995年になると1世紀以上にわたって農場だったKronos Vineyardクロノス・ヴィンヤードを購入し、ようやくエステート・ヴィンヤードとワイナリーを建設する場所が出来ました。クロノス・ヴィンヤードには1971年に植えられたナパバレーの中でも最も古いカベルネ・ソーヴィニョンの木がありました。

勢いが止まらないコリソン

ヴィクトリア朝様式のワイナリー

ヴィクトリア朝様式のワイナリー
参照元:corison.com

1999年春に夫であるウィリアム・マーティンが設計したヴィクトリア朝様式のワイナリーの建設に着工します。この当時のワイナリーは非常に質素なものでギフトショップ、カフェ、テイスティングルームはありませんでした。後にコリソンのワイナリーは近代的で最先端のワイナリーへと変貌を遂げていく事になります。

2011年にはキャシー・コリソンのワインメーカーとしての卓越した能力が認められ、米国で発刊されている日刊新聞「サンフランシスコ・クロニクル」紙で2011年ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

2015年になるとコリソンは2つ目のエステート・ヴィンヤードとして近くのSunbasket Vineyardサンバスケット・ヴィンヤードを取得しました。コリソンでは数十年前から、このSunbasket Vineyardからブドウを調達していたので、そのクオリティの高さには精通していました。

この畑のブドウは、1950年代初頭に、代表的なワインメーカー兼ブドウ栽培者であるアンドレ・チェリスチェフ氏によって植えられたものです。キャシーとウィリアムはこの地域を「Sunbasketサンバスケット」と呼んでいたアンドレ氏に敬意を表してこの畑にSunbasketの名を命名しました。コリソンの勢いは止まりません。

所有・管理する畑一覧

コリソンでは現在、2つの自社畑を保有・管理しています。

Kronos Vineyard
1995年に購入したクロノス・ヴィンヤードはナパバレーで最も古いカベルネ・ソーヴィニョンの畑の一つです。収穫量は1.25トン/エーカーと非常に少ないですが、ここから生み出される特異なワインは複雑で、濃縮感があり、アロマティック且つエレガントである為、クロノス・ヴィンヤードが世界の偉大なカベルネ・ソーヴィニョンの畑の一つである事を証明しています。以前はモンダヴィ社のカベルネ・リザーブ用に使われていました。
Sunbasket Vineyard
1990年代からSunbasket Vineyardのブドウを調達しており、その品質の高さから2015年にようやく自社畑として購入するに至りました。サンバスケット・ヴィンヤードは、伝説的なワインメーカーであるアンドレ・チェリチェフ氏が1950年代初頭に植えた畑で、沖積砂利質ロームの土壌から収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンは並外れた世界クラスのワインを造りだします。

リリースワイン一覧

コリソンではカベルネ・ソーヴィニョンに特化してワインリリースしており、他の品種は別ブランドで展開されています。以下にその詳細をご紹介します。

Corison Napa Valley Cabernet Sauvignon
ラザフォードとセントヘレナの間にある3つのベンチランドのブドウ畑から収穫されたブドウのブレンドワインです。
Kronos Vineyard Napa Valley Cabernet Sauvignon
自社畑の内ワイナリーを囲むように植えられた畑の区画で収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンを使って造られるワインです。
Sunbasket Vineyard Napa Valley Cabernet Sauvignon
2015年に取得した沖積砂利質ロームの土壌の畑で収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンを使って造られるワインです。
Helios
Sunbasket Vineyardで収穫されるブドウで造られるワインで、主にカベルネフランやシラーをHeliosブランドとしてリリースしています。
Corazon
カベルネ・ソーヴィニョンのロゼやメンドシーノ郡のアンダーソン・バレーにあるブドウ畑から収穫されたゲヴェルツトラミネールをCorazonブランドとしてリリースしています。

近年のコリソン

William Martin and Cathy Corison

William Martin and Cathy Corison
参照元:corison.com

2018年のJames Beard Awardの「卓越したワイン、ビール、またはスピリッツの専門家」部門においてキャシー・コリソンがファイナリストに選出されました。この賞はジェームズ・ビアード財団が毎年発表する米国の飲食関係者を表彰する賞です。

ジェームズ・ビアードの5月5日の誕生日に合わせて、シェフ、レストラン関係者、作家、ジャーナリストを表彰しています。コリソンは創設者のCathy Corisonを中心に夫のWilliam Martinと共に現在もエレガントなスタイルに拘ったワインを造り続けています。

ワインテイスティングレポート

Corison Napa Valley Cabernet Sauvignon 2005
2021年5月28日

Corison Napa Valley Cabernet Sauvignon 2005
カシスやブラックベリーの香りとミントや針葉樹のようなニュアンスがハッキリと感じ取れる。また、土、枯れ葉、タバコ、モカのニュアンスも取れる。ややスパイシーな印象も。味わいは甘みはまろやかで酸味は比較的シッカリと感じられ、長く続く。タンニンはこのヴィンテージでもシッカリと感じられ収斂性がある。長く続く酸味が全体をエレガントな印象にさせている。

カリフォルニアワインについて

ABOUTこの記事の監修者

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
2011年よりカリフォルニアワインのバックヴィンテージを追求。 ナパバレー、ソノマに足を運び数多くの名門ワイナリーを訪問。 主に海外のワインオークションで希少なバックヴィンテージを調達。

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