Aubert Wines(オーベール・ワインズ)

オーベール・ワインズ(Aubert Wines)

フランス・ブルゴーニュの高品質なシャルドネに負けないカリフォルニアのシャルドネを造る事を目的にMark Aubertマーク・オーベールが設立したAubert Winesオーベール・ワインズの歴史と功績をご紹介します。

オーベール・ワインズについて

Aubert Wines

Aubert Wines
参照元:sfgate.com

Mark Aubertマーク・オーベールは11歳の時からナパバレー・セントヘレナに住んでいました。実家はドラッグストアを営んでいましたが、カベルネ・ソーヴィニョンとプティ・シラーのブドウ畑を所有していました。Mark Aubertマーク・オーベールは地元の高校を卒業するとカリフォルニア州立大学フレズノ校へ進みワイン学とブドウ栽培学の学位を取得し、1985年に卒業します。

1980年代にはRutherford Hill Winery、Monticello Cellars、Peter Michaelでワインメーカーとしての経験を積み、1999年にはColgin Cellarsのワインメーカーを務めます。Peter MichaelとColgin CellarsではいずれもHelen Turleyヘレン・ターリーから引き継ぐ形となりました。そして同年1999年に自身のブランドAubert Winesを設立します。

当初はKent Ritchie所有のRitchie VineyardsとPeter MichaelがLa CarriereとBelle Coteで使用しているシャルドネの区画Quarry Vineyardsからの買いブドウでワインが造られていました。

2000年になるとソノマ郡のForestvilleの近くに8エーカーのシャルドネ畑を購入し、娘の名前に因んでLauren Vineyardと名付けました。この土地はゴールドリッジと呼ばれる特殊な土壌でミネラル分を豊富に含んだ恵まれた土地です。ここで造られたワインがオーベール・ワインズ第1号のエステート・シャルドネです。更に通り沿いの土地に6エーカーのシャルドネと1.5エーカーのピノノワールを植え、Reuling Vineyardと名付けました。

Mark and Teresa Aubert夫妻はRutherfordの近くに住居を構え、Teresa Aubertは主にビジネス面を担当し、Mark Aubertはブドウ栽培、ワイン造りに専念しました。

Ulises Valdez

Ulises Valdez
参照元:sfgate.com

2002年になるとオーベール・ワインズ第1号のシャルドネRitchie Vineyard 2000をリリースします。また、同年2002年にはピノノワールの生産を開始します。Aubert Pinot Noir Reuling Vineyard 2003はオーベール・ワインズのピノノワール第1号となり、その後すぐにUV Vineyard、Ritchie Vineyard、UV-SL Vineyardと続きます。UV Vineyardはオーベール・ワインズのVineyard ManagerであるUlises Valdezが植えた畑です。また、UV-SL VineyardはStoetz LaneにあるUlises Valdezの自宅の敷地に植えられた畑です。

オーベール・ワインズのVineyard ManagerであるUlises Valdezはソノマ郡のブドウ園で働く為にメキシコから移住してきました。そして、2003年にブドウ園管理会社Valdez & Sons Vineyard Management Incのオーナーとなります。Ulises Valdezはソノマの土壌について並外れた知識を持っており、AubertをはじめPaul HobbsやPahlmeyerの為に高品質なブドウを栽培しました。

2004年には自身のブランドValdez Family Wineryを設立し、そのラベルの下でワインをリリースするようになります。Ulises Valdezがオーベール・ワインズに与える影響は非常に大きなものでした。それゆえ、Mark Aubertとの間には兄弟のような固い絆があると言われています。
※2018年9月12日Ulises Valdezが心臓発作を発症し49歳の若さで他界します。

進化するオーベール・ワインズ

2005 Aubert Lucia Abreu Howell Mountain Red

2005 Aubert Lucia Abreu Howell Mountain Red
参照元:winebid.com

これまでシャルドネを中心に展開し、ピノノワールでも成功を収めたオーベール・ワインズですが、2005年にはカベルネ・ソーヴィニョンの生産にも着手します。

ブドウはHowell MountainにあるAbreu Vineyardsが保有するLucia Abreu Vineyardから調達されました。

実際はメルローの比率が半分近く占め、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランがブレンドされています。
※2005年ヴィンテージはメルロー47%、カベルネ・ソーヴィニョン29%、残りがカベルネ・フランのブレンド。

Tasting Salon

Tasting Salon
参照元:yelp.com

2010年になるとCalistogaのSilverado TrailにあるAugust Briggsのワイナリー跡地を購入し、翌年2011年に8,000平方フィートのオーベール・ワインズ新ワイナリーを完成させます。

施設内にはテイスティング・サロンが併設されており、オーベール・ワインズのバックヴィンテージを有料で味わう事が出来ます。また、2016年には10,000ケースのワイン製造キャパシティを15,000ケースへ拡大し、ワイナリー施設を7,200平方フィートから17,280平方フィートへと拡張しました。

保有・管理畑一覧

CIX
東側はローレンエステートと隣接しているCIXは109という意味で、畑の区画番号を表しています。海塩のように見える非常に白い土壌が特徴でシャルドネと少量のピノノワールを栽培しています。
Eastside
オーベール・ワインズで唯一ロシアン・リバー・バレーAVAに位置するEastsideは岩だらけの斜面と石畳の土壌が特徴でパワフルでありながら繊細でエレガントなワイン(シャルドネ)を造りだします。
Hudson
カーネロス北部の薄くて岩の多い土壌が特徴のHudsonはLee Hudsonが所有する畑でその品質の高さからKongsgaard、Kistler、Ramey等名だたるワイナリーがこの畑からシャルドネを買い入れています。
Larry Hyde & Sons
サンパブロ湾からの冷たい海風の恩恵を受けるLarry Hyde & SonsはLarry HydeがCarnerosに所有する畑でオーベール・ワインズが所有・管理する畑の中で最も冷涼な場所に位置する畑です。
Lauren
Forestvilleの「黄金の丘(golden hills)」と呼ばれる場所に位置するLaurenは多くのトップブドウ畑に共通するゴールドリッジという土壌が特徴でMark Aubertの娘の名に因んで付けられた最初のエステートです。
Powder House
Forestvilleの旧市街に植えられたPowder Houseはオーベール・ワインズの4番目のエステートでその地形はボウル状になっています。かつのこの地域にあった火薬庫(Powder House)に因んで名付けられました。
Sugar Shack
オーベール・ワインズが所有する畑の中で唯一ナパバレーに位置するSugar ShackはRutherfordのオーベール家が暮らす自宅の敷地内に植えられた7エーカーのシャルドネが植えられた畑です。
UV-SL
Vineyard ManagerであるUlises Valdez(UV)が住むソノマコーストの最西端にあるStoetz Lane(SL)の自宅の敷地に所有するUV-SLは文字通り「Ulises Valdez(UV)」「Stoetz Lane(SL)」に因んで名付けられました。
UV
Sebastopolの近くに位置するUVは粘土と砂に富んだ土壌が特徴で2001年にVineyard ManagerであるUlises Valdez(UV)によって植えられた高品質なピノノワールを栽培する畑で、Lauren、Reulingと並置されています。

近年のMark Aubert率いるオーベール・ワインズ

2020年現在58歳になるMark Aubertは元々、ブルゴーニュ・シャルドネの愛好家でした。若かりし頃Comtes Lafon Montrachet 1990に感銘を受け、大きなヒントを得たと言います。ブルゴーニュの偉大なシャルドネの造り手にインスピレーションを得て導かれている一方で、Mark Aubertの目標はそれに負けないカリフォルニアのシャルドネを造る事にあります。

風味を最大限引き出す為に最適な熟度のブドウを収穫するというHelen Turleyヘレン・ターリーのスタイルを踏襲しつつ、これからも世界クラスのシャルドネとピノノワールを造り続けていく事でしょう。

Mark Aubert

Mark Aubert
参照元:winespectator.com

ワインテイスティングレポート

Aubert Vineyards Chardonnay Eastside 2015 vs UV-SL Vineyard 2017
2020年10月7日

Aubert Vineyards Chardonnay Eastside 2015 vs UV-SL Vineyard 2017

Aubert Vineyards Chardonnay Eastside 2015

唯一ロシアン・リバー・バレーに位置するこのEastsideはオーベール・ヴィンヤーズのシャルドネの中でも非常に評価が高く、ロバートパーカー監修ワインアドヴォケイト誌にて2015年ヴィンテージが98点を獲得しています。

香りはレモンや黄リンゴの中に仄かにヘーゼルナッツやバターのニュアンスが取れる。味わいは甘みは控えめでソフト。上品な酸味が長く続き苦味は穏やか。甘みは控えめでソフト。上品な酸味が長く続き苦味は穏やか。全体的にエレガントにまとまっており非常に美味でした!

Aubert Vineyards Chardonnay UV-SL Vineyard 2017

Ulises Valdez(UV)が住むソノマコーストの最西端にあるStoetz Lane(SL)の自宅の敷地に所有するUV-SLは過去にロバートパーカー監修ワインアドヴォケイト誌にて2015年ヴィンテージが100点満点を獲得しているシャルドネです。※2017年は99点。
香りはレモンやグレープフルーツの中に貝殻や石灰のニュアンスが取れて非常にミネラリー。味わいは甘みは控えめでソフト。上品な酸味が長く続き苦味は穏やか。こちらも非常にエレガントだがAubert Vineyards Chardonnay Eastside 2015に比べるとよりミネラル感が強い。素晴らしい!

私見ではありますがAubert Vineyardsのシャルドネは他のカリフォルニアのシャルドネに比べると頭1つ抜けている印象があります。

Aubert Vineyards Pinot Noir UV Vineyard 2006 vs UV-SL Vineyard 2010
2020年10月7日

Aubert Vineyards Pinot Noir UV Vineyard 2006 vs UV-SL Vineyard 2010

Aubert Vineyards Pinot Noir UV Vineyard 2006

粘土と砂に富んだ土壌が特徴のSebastopolの近くに位置するUVは高品質なピノノワールを栽培する畑として定評があります。香りはラズベリーのような赤系果実と赤スグリの香りの中にややスモーキーなニュアンスが取れる。味わいは甘みは強過ぎないがハッキリと感じられ、まろやかな印象。酸味はなめらかでタンニンは緻密。

Aubert Vineyards Pinot Noir UV-SL Vineyard 2010

ピノノワールではあるがブルーベリーやブラックベリー、熟したプラムのような黒系果実寄りの印象。黒スグリや甘草のニュアンスも取れる。若干ではあるがクローブのニュアンスも取れる。味わいは甘みは強過ぎないがハッキリと感じられ、まろやかな印象。酸味はなめらかでタンニンは緻密。Aubert Vineyards Pinot Noir UV Vineyard 2006と比べるとより力強い印象を受ける。

オーベール・ヴィンヤーズはピノノワールの質は高いがシャルドネはカリフォルニアの中でもキスラーやコングスガードに並ぶトップクラスの印象を受けました。

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カリフォルニアワインについて

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