フランス・ガスコーニュ地方出身の醸造家Pierre Seillanとカリフォルニア・サンタローザの大手ワイン会社Jackson Family WinesのオーナーJess Jacksonが手を組み、ソノマ郡アレクサンダーバレー南端のマヤカマス山脈の麓でフランスの伝統技術とカリフォルニアのテロワールを活かした「世界クラスのワイン」を造り出すプロジェクトとして1998年に始動したのがVerite Wineryヴェリテ・ワイナリーです。
ヴェリテ・ワイナリーの歴史
ロバートパーカーから異例の高評価を受けるヴェリテ・ワイナリー
1998年以来、ワイン評論家のロバートパーカーから17の100ポイントのスコアを獲得しています。以下にその詳細をご紹介します。
ワイン名 | ヴィンテージ |
La Muse | 2018 |
Le Desir | 2018 |
La Muse | 2016 |
Le Desir | 2015 |
La Muse | 2014 |
La Joie | 2013 |
La Muse | 2013 |
La Joie | 2012 |
Le Desir | 2012 |
La Muse | 2008 |
Le Desir | 2008 |
La Joie | 2007 |
La Muse | 2007 |
Le Desir | 2007 |
La Joie | 2005 |
Le Desir | 2005 |
La Muse | 2001 |
ヴェリテ・ワイナリーの4つのブドウ畑
ブドウ品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネフラン、プティヴェルド、マルベックを栽培しており、4つの畑をマイクロ・クリュと呼ばれる50の小さな畑のブロックに分けて、微妙なテロワールの違いが分かるように細かく管理しています。以下に各4つの畑の詳細をご紹介します。
リリースワイン一覧
ヴェリテ・ワイナリーでは3つの異なるレッドブレンド「La Muse(ラ・ミュゼ)」、「La Joie(ラ・ジョア)」、「Le Desir(ル・デジール)」に特化してワインをリリースしています。以下に各ワインの詳細をご紹介します。
近年のヴェリテ・ワイン
ヴェリテ・ワイナリーでは2019年初春に現在のワイナリーを刷新する工事を着工。数年掛かりの大計画となり、現在も工事中です。ワイナリーは創業者Pierre Seillan氏とその娘のHelen Seillanによって運営されています。
ワインテイスティングレポート
Verite 2001比較テイスティング La Joie vs Le Desir vs La Muse 2021年8月28日
La Muse(ラ・ミュゼ)
※2001年はパーカーポイント100点
右岸スタイルでメルローを主体とし、カベルネフラン、マルベックをブレンドしたLa Museは87%のメルロー、12%のカベルネフラン、1%のマルベックの比率となっています。
熟したプラムやカシスの香りにスミレや甘草のニュアンスがハッキリと表れている。また、スモーキーなニュアンスの中に土やトリュフ、チョコレートの香りも取れる。
味わいは甘味は豊かで酸味は滑らか。タンニンは比較的シッカリとしている。
バランスが取れた優等生タイプといった印象。
La Joie(ラ・ジョア)
左岸スタイルでカベルネ・ソーヴィニョンが主体、カベルネフラン、メルロー、プティヴェルドをブレンドしたLa Joieは71%のカベルネ・ソーヴィニョン、19%のメルロー、10%のカベルネフランの比率となっています。
ブラックベリーやブラックチェリーの香りにカベルネ・ソーヴィニョン特有の杉や針葉樹のニュアンスがハッキリと表れている。スモーキーでスパイシーなニュアンスの中に林床やブラックカラントの香りも取れる。
味わいは甘味は豊かで酸味は比較的シッカリとしておりタンニンは非常に力強く収斂性がある。
力強いタンニンが印象的。
Le Desir(ル・デジール)
カベルネフランをベースにメルローとマルベックをブレンドしたLe Desirは50%のメルロー、40%のカベルネフラン、9%のカベルネ・ソーヴィニョン、1%のマルベックの比率となっています。
カシスやブラックチェリーのような黒系果実というよりもやや赤系果実よりのニュアンスが感じ取れる。スモーキーなニュアンスの中に甘草、モカ、コーヒーの香りが取れる。
味わいは甘味は豊かで酸味は滑らか。タンニンは比較的シッカリとしている。
3つの中では最も明るい印象。
全体的にVeriteにはタンニンが非常に強いという共通点が見出せました。
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