1975年にナパバレーのSpring Mountainにある標高2,000フィートの場所でカベルネ・ソーヴィニョン主体のボルドースタイルのワインを造りだす小さな家族経営のワイナリーを設立し一躍世界にその名を轟かせたPhilip Togni Vineyardフィリップ・トニー・ヴィンヤードが築き上げた栄光の歴史と功績をご紹介します。
フィリップ・トニー・ヴィンヤードについて
フィリップ・トニー・ヴィンヤードが獲得した数多くの功績
フィリップ・トニー・ヴィンヤードはロバート・パーカーの著書「世界で最も偉大なワイン・エステート」に掲載されている数少ないカリフォルニアワイナリーの1つです。
この本には世界で最も成功した素晴らしい175のワイナリーが掲載されていますが、アメリカのワイナリーは23ワイナリーしか掲載されておらず、そのうちナパでは17のワイナリーしか掲載されていません。フィリップ・トニー・ヴィンヤードがColgin Cellars、Dalla Valle Vineyards、その他の著名なナパの生産者と共に掲載された事は大変名誉な事です。
また、Brusselsで行われたブラインド・テイスティングでは、ベルギー最高峰のプロのワインテイスター達がカリフォルニアとボルドーの1990年ヴィンテージワインを評価しました。フィリップ・トニー・ヴィンヤードのカベルネ・ソーヴィニョンはLatour、Margaux、Mouton、Haut-Brionをはじめとする他の全てのワイナリーを抑えてトップの栄誉を獲得し、テイスター達は彼らをフランスの生産者だと思ったという伝説を持っています。
主なリリースワイン
近年のフィリップ・トニー
現在、93歳を迎えたフィリップ・トニーはスウェーデン人の妻Brigitta Togniとワインメーカーに就任した娘のLisaに支えられて依然、活動的にワイナリーに関与しています。近い将来Lisaがフィリップ・トニーのワイン哲学を持ってワイナリー経営を引き継ぐ事は明白でしょう。
ワインテイスティングレポート
Philip Togni Vineyard Cabernet Sauvignon 1999
2020年12月21日
ブラックベリーのような黒系果実や黒スグリの香りの中にカベルネ・ソーヴィニョン特有の杉や針葉樹のニュアンスが非常にハッキリと感じ取れる。また、ややスモーキーでスパイシーな印象もある。味わいは甘みは控えめでソフト。酸味は比較的シッカリと感じられ、タンニンはこのヴィンテージにして非常にシッカリと感じられる。杉や針葉樹、林床といった植物的なニュアンスが非常に強く感じられる独特な1本でした。
Philip Togni Vineyard Ca Togni Sweet Red 1998
2020年12月21日
水分を失い乾燥しかけたMuscat of Hamburgから造られるこの甘口ワインは熟したプラムやラムレーズンの強い香りがありハーブやカモミール、お香のようなニュアンスも取れる。味わいは甘口だけあって残糖感があり酸味は滑らかだが残っている。タンニンは溶け込んでいる印象。極甘口ではあるが若干の果実味と酸味が残っている事から非常に心地よい印象を受ける。1度お試しあれ!
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