アルコール度数を14%以下(通常は12.8%~13.4%)におさえ、パワーとエレガンスの間を行き来する複雑なワインを造る事を目的にセントヘレナで設立されたワイナリー「Corisonコリソン」の歴史と功績をご紹介します。
コリソンについて
勢いが止まらないコリソン
所有・管理する畑一覧
コリソンでは現在、2つの自社畑を保有・管理しています。
Kronos Vineyard
1995年に購入したクロノス・ヴィンヤードはナパバレーで最も古いカベルネ・ソーヴィニョンの畑の一つです。収穫量は1.25トン/エーカーと非常に少ないですが、ここから生み出される特異なワインは複雑で、濃縮感があり、アロマティック且つエレガントである為、クロノス・ヴィンヤードが世界の偉大なカベルネ・ソーヴィニョンの畑の一つである事を証明しています。以前はモンダヴィ社のカベルネ・リザーブ用に使われていました。Sunbasket Vineyard
1990年代からSunbasket Vineyardのブドウを調達しており、その品質の高さから2015年にようやく自社畑として購入するに至りました。サンバスケット・ヴィンヤードは、伝説的なワインメーカーであるアンドレ・チェリチェフ氏が1950年代初頭に植えた畑で、沖積砂利質ロームの土壌から収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンは並外れた世界クラスのワインを造りだします。リリースワイン一覧
コリソンではカベルネ・ソーヴィニョンに特化してワインリリースしており、他の品種は別ブランドで展開されています。以下にその詳細をご紹介します。
Corison Napa Valley Cabernet Sauvignon
ラザフォードとセントヘレナの間にある3つのベンチランドのブドウ畑から収穫されたブドウのブレンドワインです。Kronos Vineyard Napa Valley Cabernet Sauvignon
自社畑の内ワイナリーを囲むように植えられた畑の区画で収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンを使って造られるワインです。Sunbasket Vineyard Napa Valley Cabernet Sauvignon
2015年に取得した沖積砂利質ロームの土壌の畑で収穫されるカベルネ・ソーヴィニョンを使って造られるワインです。Helios
Sunbasket Vineyardで収穫されるブドウで造られるワインで、主にカベルネフランやシラーをHeliosブランドとしてリリースしています。Corazon
カベルネ・ソーヴィニョンのロゼやメンドシーノ郡のアンダーソン・バレーにあるブドウ畑から収穫されたゲヴェルツトラミネールをCorazonブランドとしてリリースしています。近年のコリソン
2018年のJames Beard Awardの「卓越したワイン、ビール、またはスピリッツの専門家」部門においてキャシー・コリソンがファイナリストに選出されました。この賞はジェームズ・ビアード財団が毎年発表する米国の飲食関係者を表彰する賞です。ジェームズ・ビアードの5月5日の誕生日に合わせて、シェフ、レストラン関係者、作家、ジャーナリストを表彰しています。コリソンは創設者のCathy Corisonを中心に夫のWilliam Martinと共に現在もエレガントなスタイルに拘ったワインを造り続けています。
ワインテイスティングレポート
Corison Napa Valley Cabernet Sauvignon 2005
2021年5月28日
カシスやブラックベリーの香りとミントや針葉樹のようなニュアンスがハッキリと感じ取れる。また、土、枯れ葉、タバコ、モカのニュアンスも取れる。ややスパイシーな印象も。味わいは甘みはまろやかで酸味は比較的シッカリと感じられ、長く続く。タンニンはこのヴィンテージでもシッカリと感じられ収斂性がある。長く続く酸味が全体をエレガントな印象にさせている。
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